国枝 史郎

五階の窓

17

「おやっ!」

と叫んだ長谷川の声がひどく間が抜けて大きかったので、山本は危なくコーヒー茶碗をテーブルの上へ落とそうとした。

「おい、いったいどうしたんだい、大声が自慢にゃあならないぜ」

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