山本 周五郎
黒襟飾組の魔手
黒い封筒の挑戦状
八月の午後の陽は府立第X×中学の野球グラウンドの上に照りつけていた。
グラウンドでは三年級のティームが猛練習の最中だった。こっちのスタンドには三年級受持の倉持教諭が、同僚の化学の教師と共に話していた。
「あの捕手は肩も良いし、とても綺麗なプレイをするが、何という生徒だね」
山本 周五郎
黒い封筒の挑戦状
八月の午後の陽は府立第X×中学の野球グラウンドの上に照りつけていた。
グラウンドでは三年級のティームが猛練習の最中だった。こっちのスタンドには三年級受持の倉持教諭が、同僚の化学の教師と共に話していた。
「あの捕手は肩も良いし、とても綺麗なプレイをするが、何という生徒だね」