山本 周五郎

謎の頸飾事件

新年宴会

正月七日の宵。――七草粥の祝儀をそのままに、牧野子爵邸では親族知友を招待して、新年宴会を催した。

集る者十人。その中でも特に人々の注意をひいたのは、少年探偵としてめきめき名をひろめた春田龍介君とその助手である拳骨壮太、それから警視庁での名探偵と呼ばれる樫田刑事の三人があることだった。

この三人は、去年東京を中心にして行われた大きな犯罪を探偵して、立派な功績をのこした両大関で、その夜はたがいに初めて会うのであった。

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