ルヴェル モーリス
乞食
夜は刻々に暗くなってゆく。
一人の老ぼれた乞食が、道ばたの溝のところに立ちどまって、この一夜を野宿すべき恰好な場所を物色している。
彼はやがて、一枚のあんぺらにくるまって身を横えると、小さな包みをば枕代りに頭の下へ押しこんだ。そのあんぺらは彼にとって殆んど外套の代用をなしているものであるし、またその包みは年中杖の尖にぶらさげて持ちあるいているのである。
彼は飢と疲れでがっくりと仰臥になったまま、暗い蒼穹にきらめく星屑をうち眺めた。
ルヴェル モーリス
夜は刻々に暗くなってゆく。
一人の老ぼれた乞食が、道ばたの溝のところに立ちどまって、この一夜を野宿すべき恰好な場所を物色している。
彼はやがて、一枚のあんぺらにくるまって身を横えると、小さな包みをば枕代りに頭の下へ押しこんだ。そのあんぺらは彼にとって殆んど外套の代用をなしているものであるし、またその包みは年中杖の尖にぶらさげて持ちあるいているのである。
彼は飢と疲れでがっくりと仰臥になったまま、暗い蒼穹にきらめく星屑をうち眺めた。