ルヴェル モーリス
自責
扉が開いたけれど、私は廊下に立ちどまってもじもじしていると、
「此室でございます」
私を迎えに来て其家まで案内してくれた婆さんが、こういって再び促したので、私は思いきって入って行った。
室内はいやにうす暗くて、初めは低い蓋をかぶせたランプの外何も見えなかったが、だんだん眼が慣れて来るにしたがって、一箇の人影がぼんやりと壁にうつっているのを認めた。その影はじっとして動かなかった。何しろ痛ましく痩せおとろえて、殆んど骨と皮ばかりになって、顔なども尖々しく見えた。
ルヴェル モーリス
扉が開いたけれど、私は廊下に立ちどまってもじもじしていると、
「此室でございます」
私を迎えに来て其家まで案内してくれた婆さんが、こういって再び促したので、私は思いきって入って行った。
室内はいやにうす暗くて、初めは低い蓋をかぶせたランプの外何も見えなかったが、だんだん眼が慣れて来るにしたがって、一箇の人影がぼんやりと壁にうつっているのを認めた。その影はじっとして動かなかった。何しろ痛ましく痩せおとろえて、殆んど骨と皮ばかりになって、顔なども尖々しく見えた。