ルヴェル モーリス
誤診
「先生」
とその男はいった。
「僕に結核があるかどうか、御診察の上で、包みかくしのないところを仰しゃって下さい。大丈夫ですよ、僕は確かりしています。どんな診断を聞かされたって平気なもんです。第一、先生はぶちまけていって下さる義務があります。それに、僕は自分の病状を知っておく権利があると思う。ですから是非聞かして頂きたいんです」
ドクトルは一寸ためらったが、肱掛椅子を退らかして、火の燃えさかっている暖炉の棚へ倚りかかりながら、
ルヴェル モーリス
「先生」
とその男はいった。
「僕に結核があるかどうか、御診察の上で、包みかくしのないところを仰しゃって下さい。大丈夫ですよ、僕は確かりしています。どんな診断を聞かされたって平気なもんです。第一、先生はぶちまけていって下さる義務があります。それに、僕は自分の病状を知っておく権利があると思う。ですから是非聞かして頂きたいんです」
ドクトルは一寸ためらったが、肱掛椅子を退らかして、火の燃えさかっている暖炉の棚へ倚りかかりながら、