グリム ヴィルヘルム・カール・グリム ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール
三人の糸くり女
むかし、あるところに、ひとりの女の子がおりました。この子はなまけもので、糸をつむぐのが大きらいでした。おかあさんがいくらいっても、どうしてもいうことをききませんでした。とうとう、おかあさんはがまんがしきれなくなって、あるとき、腹だちまぎれに女の子をぶちました。すると、女の子はわあ、わあ声をあげて、泣きだしました。
ちょうどそこへ、お妃さまが馬車にのってとおりかかりました。お妃さまは、泣き声をききつけて、馬車をとめさせました。それから、うちのなかへはいっていって、おかあさんに、
「往来まで泣き声がきこえますが、どうしてそんなにぶつのですか。」
と、たずねました。