グリム ヴィルヘルム・カール・グリム ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール
森のなかの三人の小人
むかし、あるところに、おかみさんに死なれたひとりの男と、だんなさんに死なれたひとりの女とがおりました。この男には、ひとりのむすめがありました。女にもひとりのむすめがありました。むすめどうしはおたがいに知りあいでした。
ある日、ふたりはいっしょに散歩にいったかえりに、女のほうの家へよりました。すると、女が男のほうのむすめにむかっていいました。
「いいかい、あんたのおとうさんにこういっておくれ。わたしが、おとうさんのおよめさんになりたいってね。そうすりゃ、あんたにはまい朝牛乳で顔をあらわせてあげるし、ブドウ酒ものませてあげるよ。といっても、うちのむすめには水で顔をあらわせて水をのませておくけどね。」
むすめはうちへかえって、女のいったことを、そのままおとうさんに話しました。すると、おとうさんはいいました。