グリム ヴィルヘルム・カール・グリム ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール
灰かぶり
あるお金持ちのうちで、そのうちのおくさんが病気になりました。おくさんは、もういよいよじぶんはだめだと感じましたので、ひとりむすめの小さい女の子をまくらもとによびよせて、こういいました。
「あのね、いつまでも神さまを信じて、すなおな心でいるんですよ。そうすれば、神さまは、いつもおまえのそばについていてくださるからね。おかあさんもおまえを天国から見まもっていて、おまえのそばをはなれませんよ。」
おかあさんはこういって、目をつぶりました。そして、そのまま、この世をさってしまったのです。
女の子は、まい日、おかあさんのお墓のところへいっては、泣いてばかりいました。でも、神さまを信じて、すなおな心でいました。