山本 鼎

「槐多の歌へる」序

槐多の詩集がとう/\出る。

――彼れにむけられた僚友らの強い愛のしるしだ。

それは死者を吊ふのでも、世に亡友を記念するのでもなく、

あの彈力ある觸を万人の胸に傳へ、あらゆる慾望の芽に、創造的情※[#「執/れんが」、U+24360、1-5]を灌漑しやうとする藝術家の愛である。

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