古川 緑波

売薬ファン

先に言つて置く。僕は、賣藥ファンといふ奴、それも、ミーちやんハーちやん的のファンで、理窟も何もない、たゞ、いろんな藥を服みたくつてしようがない性分である。

たとへば、錠劑の、眞つ赤な色が氣に入つたとか、グリーンが美しいから、好きだとか言つて、愛用するといふくちだ。

隨分、幼稚で、お話にならない。

今でも、毎日五六種類から、十種類ぐらゐの賣藥を服む。

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