作者不詳
ベルとドラゴン
バビロン人たちは、ベルと名付けた偶像を持つていて、毎日それに大升十二杯の上等の粉と、四十頭の羊と、六杯のブドウ酒を捧げた。そして王はそれを信仰して、毎日礼拝に行つた……だがダニエルは自分の神を信仰していた。
そして王がダニエルに言つた――「なぜおまえはベルをうやまわないのか?」
その人は答えて言つた――「それはわたくしが人の手で作つた偶像をうやまわないで、天と地を作り、生きとし生ける者を支配したまう生ける神をうやまうからでございます」
それから王は彼に言つた――「おまえはベルが生ける神だとは思わないのか? 毎日どんなにたくさん飲み食いなさるか知らないのか?」