左川 ちか

緑色の透視

一枚のアカシヤの葉の透視

五月 其処で衣服を捨てる天使ら 緑に汚された脚 私を追いかける微笑 思い出は白鳥の喉と なり[#「喉と なり」はママ]彼女の前で輝く

いま 真実はどこへ行った

夜露でかたまった鳥らの音楽 空の壁に印刷した樹らの絵 緑の風が静かに払いおとす

青空文庫の作品カード