吉田 甲子太郎
美しき元旦
一
「そういうわけで、来年のお正月の拝賀式は、この再建日本のかくごをかためるためにも、別しておごそかにとりおこなわなければなりません。」
先生のわかわかしい顔が赤くもえたってきたのは、教室のすみでまっ赤にやけているストーブのせいばかりではなかった。
六十二人の少年のしんけんな目が、先生の熱情にいっせいにこたえて、教壇の上の顔を見つめている。
吉田 甲子太郎
一
「そういうわけで、来年のお正月の拝賀式は、この再建日本のかくごをかためるためにも、別しておごそかにとりおこなわなければなりません。」
先生のわかわかしい顔が赤くもえたってきたのは、教室のすみでまっ赤にやけているストーブのせいばかりではなかった。
六十二人の少年のしんけんな目が、先生の熱情にいっせいにこたえて、教壇の上の顔を見つめている。