畑中 武夫

太陽を呑む赤い老星の秘密

そろそろ夏が来る。

夏の空の星で、ぼくが一番なつかしいのは、さそり座とその主星アンタレスである。

中学初年のころ、「子供の科学」や「科学画報」の星座案内をたよりに、熊野川の川口近くの河原に立ってこの星座をながめた。

アンタレスは赤い星である。アンタレスの名は、「火星の敵」という意味だそうである。赤い星、火星に対抗するほど赤味をおびた、そして明るい星ということであろう。

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