夏目 漱石虞美人草一「随分遠いね。元来どこから登るのだ」と一人が手巾で額を拭きながら立ち留った。「どこか己にも判然せんがね。どこから登ったって、同じ事だ。山はあすこに見えているんだから」青空文庫の作品カード