宮本 百合子
熱
時候あたりの気味で、此の二三日又少し熱が出た。
いつも、飲めと云われて居る滋亜燐を何と云う事はなしに忘れて、遠のいて居たからだと云われた。
私は、自分の体を少しも、粗末にあつかって居ないと思って自分では居るけれ共、はたのものの、皆が皆、私は体をむごくあつかって居ると云って居る。
何か仕事があると、それに熱中して、体の事を忘れては仕舞うのが癖である。
宮本 百合子
時候あたりの気味で、此の二三日又少し熱が出た。
いつも、飲めと云われて居る滋亜燐を何と云う事はなしに忘れて、遠のいて居たからだと云われた。
私は、自分の体を少しも、粗末にあつかって居ないと思って自分では居るけれ共、はたのものの、皆が皆、私は体をむごくあつかって居ると云って居る。
何か仕事があると、それに熱中して、体の事を忘れては仕舞うのが癖である。