岡本 綺堂半七捕物帳一秋の夜の長い頃であった。わたしが例のごとく半七老人をたずねて、面白い昔話を聴かされていると、六畳の座敷の電灯がふっと消えた。「あ、停電か」老人は老婢を呼んで、すぐに蝋燭を持って来させた。青空文庫の作品カード